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贈答の基本・マナーの紹介

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このページでは、一般的な贈答の基本やマナーなどを紹介しています。
現在は昔ほどではなくなってきましたが、地方によっては、しきたりが優先されるケースがあるようです。
その場合は、それに従ったほうが無難だと思いますので、その時に応じて贈り物選びの参考にして下さい。


◆現金と品物とに迷ったら◆
一般的に現金を贈る場合、品物を贈る場合の目安は、以下のとおりとなります。
また、目上の方へ現金を贈るのは、一般的には失礼にあたるとされています。
 
現金の場合 品物の場合
各お祝い、お見舞い、弔事、お礼、心付け など お返し、各プレゼント、お歳暮、お中元 など

◆慶事と弔事が重なったら◆
慶事と弔事が重なった場合は、弔事を優先するのが原則です。この場合、慶事は送りません。


◆贈答品の持参・託送について◆
現在は持参するより託送する事が増えてきました。慶事などの贈答品を持参する場合は、午前中に持参する。
などのマナーがありましたが、現在はしきたりが厳しくなければ気にしなくてもいいでしょう。
むしろ、相手の都合のよい時間にちょっとだけお邪魔をしておいとまするほうがいいでしょう。
なるべく長居せずに相手の負担とならないようにしたいです。
また、託送は、非常に便利な方法ですが、なるべく礼を失しないようにカードなどを一緒に贈るとよいでしょう。
更に別で送り状などを贈ると丁寧です。
表書きは、「御礼」「贈呈」「寸志」などとしますが、目上の方に「寸志」は使用しません。

◆贈答を受け取った場合◆
贈り物を受け取る立場の場合は、感謝の気持ちを相手に伝えることを忘れずに。
直接受け取った場合は、お礼を言い忘れることはないと思いますが、託送などで受け取っても
電話や手紙などで必ず相手にお礼を伝えるようにしましょう。


◆花を贈る際のマナーについて◆
花を贈る事って、何かと多いと思いますが、簡単なマナーをご紹介します。

目的 ポイント
お祝いの場合 相手の好きな花がわかればそれを贈るのが一番ですが、基本的に明るい花なら大丈夫でしょう。
生花ももちろんいいのですが、手間のかからないフラワーアレンジメントはおススメです。
開店祝いなどには、ちょっと豪華な胡蝶蘭がおススメですね。
記念日、誕生日でしたらやっぱり定番ですが花束で贈るのが多いようです。
お見舞いの場合 生花に比べて手間のかからないフラワーアレンジメントは
本人や家族の方などにも負担がなくなるので、お見舞いには良いと思います。
生花でしたら、他の患者さんの迷惑も考え、香りの弱い花を。花粉などが多く出る花の場合
事前に花粉を取っておくことも大事です。また、「根付く」から「寝付く」を連想する鉢植えは避けましょう。
お悔やみの場合 風習、しきたりなどが根強い地域では、無難に菊・ユリが良いと思います。
風習やしきたりが厳しくなければ、近年は、故人が好きだった花、多少色味のある花なども
増えてきているようです。何れにしても失礼とならないようなお花を選びましょう。


◆各目的別一覧◆
慶事から弔事まで目的ごとに贈る際の時期やポイントをまとめました。参考にしてみて下さい。

目的 贈答の時期 ポイント 表書き(例)
結婚祝い 正式には、結婚式の1週間前までの吉日に贈るとされていますが、1週間前であれば吉日に
拘らなくても問題ないかと思います。
披露宴に招かれていない場合は、相手に気を
使わせないように、新婚旅行から帰ったころに
届くように贈ると良いです。
相手の希望の品物を贈るのがベストです。ハサミや刃物は
縁起が悪いとされるのでやめたほうが無難です。


【具体的例】
電化製品・調理用品・食器など 日常的に役立つ実用品
寿

御結婚祝
結婚内祝い 結婚式後の約1ヶ月以内が目安。
託送の場合は礼状を添えましょう。
家庭にいくつあってもよいものや センスがよくて便利なもの
役立つものといわれてます。

お菓子等添えて5千円前後。当日持ち帰りやすいよう、
かさばるものや重いものは避けましょう。

【具体的例】
カタログギフト・和食器など

寿

内祝
出産祝い 生後2〜3週間位までに贈る。
遅くても1ヶ月後のお宮参り前までに。
紙おむつセットやガーゼのハンカチなどいくつあっても
困らない消耗品を贈るのも良いです。


【具体的例】
ベビー服、おもちゃ、タオルセットなど

御出産祝

御祝

御安産祝
出産内祝い お宮参り前後。
赤ちゃんの名前が入ったものなど記念になる
品を贈ります。
遅くなっても生後2カ月後位が目安ですね。
但し、お母さんの体調が悪いような場合は
無理しないでもOKです。
いただいた品物の半額から3分の1程度の品物で
お返しするのが一般的。


【具体的例】
赤飯・鰹節など縁起の良いもの。石鹸・タオルセットなど
実用品。ブランド品も人気。
内祝
入学祝い 入学祝いは、特に親しい間柄の人が贈られる
ことが一般的で家族、親戚などでしたら時期は
品物にもよりますが、学用品などなら入学の
一か月前には贈りたいですね。
後は、最低でも新生活がスタートする前に
贈ればよいと思います。
幼稚園、小学校入学などでしたら両親に希望を聞いて
もいいでしょう。中学・高校になってくれば本人に直接
希望を聞いて選ぶのもいいですね。

【具体的例】
幼稚園入園:リュック、水筒、遊具など
小学校入学:文房具、図書券、ギフト券など
中学・高校入学:高級万年筆、腕時計、革製の財布など
大学入学:スーツ、電気製品など
御入学(園)祝

祝御入学(園)

合格御祝
就職祝い 入学祝いと同様に、卒業後、就職する場合は
就職祝いを優先するのが一般的。
ただし、卒業祝いを兼ねた就職祝いの場合は
卒業後、就職する前の3月末ごろまでに贈る
ようにします。
社会人の仲間入りとしてのお祝いにふさわしいものを。
印鑑などは男女ともに人気。また、本人の希望があれば
それがベスト。

【具体的例】
ネクタイ、名刺入れ、万年筆、ハンドバック、アクセサリー
など
御就職祝

祝御就職
卒業祝い 卒業祝いは、入学祝いと重なることが多く、
この場合は入学祝いを優先するのが
一般的です。
さらに高校、大学卒業後に就職
される場合は、就職祝いを優先します。
基本的には入学祝いと同じに考えます。 御卒業祝
誕生日祝い 身内、内輪でお祝いのが一般的。
当日までに贈りましょうね。
やっぱり本人に希望を聞けたらベストです。
赤ちゃんや小さいお子さんなら、おもちゃ、絵本など


【具体的例】
フォトフレーム、花束など
御祝

御誕生日御祝

祝御誕生日
初誕生内祝い 初誕生祝いに来て頂いた方に当日持って
帰ってもらう。遠方の親戚などから、お祝いを
頂いた場合は、礼状と赤ちゃんの写真を
添えて、1週間以内ぐらいでお返しする。

【具体的例】

紅白の石鹸など
内祝
ご長寿祝い 還暦 かんれき (61歳)
古稀 こき (70歳)
喜寿 きじゅ (77歳)
傘寿 さんじゅ (80歳)
米寿 べいじゅ (88歳)
卒寿 そつじゅ(90歳)
白寿 はくじゅ (99歳)


還暦は、本来、数え年で61歳の時に祝う
のですが、最近では満年齢で祝うことも
多くなってきています。


現在は、還暦を迎えても、
まだまだ現役の方が多くなってきたので
不快な思いをさせないようにすることも
一応注意してください。

ご長寿祝いとしては、古稀以降が本格化してきます。

還暦のお祝いでは、生まれた干支にかえるという意味で
赤ちゃんに戻るとされています。この意味から赤い
ちゃんちゃんこなどを贈る風習があります。
ちゃんちゃんこ以外では赤いセーター、マフラーなども
よくプレゼントされます。



【具体的例】

還暦のお祝いは上記の通り。
それ以外でしたら、本人の趣味にあった贈り物や
無病息災を願った贈り物など
寿

祝還暦

祝古稀

祝喜寿

祝傘寿

祝米寿

祝卒寿

祝白寿

御祝

寿福
ご長寿内祝い 当日など出来るだけ早めにお返しします。
赤飯などをお返ししたり、時計、茶器、陶器など
半返しにこだわる必要も、あまりありません。
内祝

還暦祝

古稀祝

喜寿祝

傘寿祝

米寿祝

卒寿祝

白寿祝
銀婚式金婚式 銀婚式 結婚25年目の記念日
金婚式 結婚50年目の記念日
銀婚式、金婚式ともに金銀にこだわる必要はありません。
下記の具体例に挙げたものは一般的なもので、
身内の方で旅行券や観劇の鑑賞券などを贈っても
いいでしょう。


【具体的例】
銀のスプーン、銀杯、銀色の織物
金杯、金食器、金扇 など
御祝

祝銀婚式

祝金婚式
叙勲・受賞祝い まずは、祝電をうつか電話でお祝いの言葉を。
品物を贈るなら叙勲・受賞の10日以内に。
内輪のお祝いなどが開かれ招かれた場合は、その会場に
食材などを持参してもいいでしょう。
( 縁起がよいとされる鯛、伊勢海老、ワインなど)
公的なパーティなら、持参しないで自宅へ届けます。

【具体的例】
絵画、陶器、置物など
叙勲御祝

祝御受賞

御祝
お中元 時期には、特に注意が必要です。
6月下旬〜7月15日までに。
関西など一部の地域では一か月遅く贈る
場合があるので注意しましょう。


頂いた場合には、礼状を忘れずに。

また、お中元、お歳暮は相手や自分が喪中で
あっても贈るのも、もらうのも遠慮する必要は
ありません。普段お世話になっていることに対する感謝の気持ちを伝えるものなので、お祝いの贈答とは少し違ってきます。
ただ、喪中の場合は、のし、水引は避けて
表書きだけにします。
涼しさを意識した季節感のあるものを。
毎年贈るものなので、同じものを毎年贈ると、頂くほうも
都合がいい場合もあり。当てにしているということですね。

【具体的例】
ビール、ドリンク詰め合わせ、そうめん、観葉植物 など
御中元
お歳暮 時期には、特に注意が必要です。
12月初旬〜12月20日頃までに。

頂いた場合には、礼状を忘れずに。

また、お中元、お歳暮は相手や自分が喪中で
あっても贈るのも、もらうのも遠慮する必要は
ありません。普段お世話になっていることに対する感謝の気持ちを伝えるものなので、お祝いの贈答とは少し違ってきます。
ただ、喪中の場合は、のし、水引は避けて
表書きだけにします。
お歳暮は、基本的にお中元を贈った方へは贈りましょう。
お中元のみでは、失礼にあたりますので、どちらか
一方という場合には、お歳暮のみにします。

やはり、季節感のあるもの。お正月を意識した食品類が
人気

【具体的例】
ハム、かつお節、海老、数の子 など
御歳暮
新築祝い 新築披露の前日まで。
どうしても間に合わない場合は、当日持参し
周囲に気づかれないようにそっと渡すのが
マナーです。
本人の希望を聞いて贈るのがベスト。

火を連想させる、ライターや灰皿、真っ赤な色のものなど
は避けます。

【具体的例】
置物、観葉植物、花瓶、掛け軸 など
御新築祝

祝御完成


御祝
新築内祝い 基本的に新築祝いを頂いた方を新築披露に
招待することでお返しとします。
ただし、新築披露に来て頂けないような場合は
頂いた品物の半分〜3分の1程度の金額の
品物をお返しします。
火に弱い品物は避けて、水が入るような品物が
人気があるようです。

【具体的例】
鍋、食器など
新築内祝
開店・開業祝い 当日までに贈ります。 基本は、新築祝いと同様の考え方です。

やはり火を連想させるような物はタブー。親しい関係の方
なら、開店祝いの手伝いをするというのもいいです。

【具体的例】
花瓶、傘立てなど
祝御開店

御祝

寿
お見舞い 病状をよく家族の方などに確認してからに
しましょう。あまりすぐに駆けつけても家族の
方に迷惑がかかる場合もありますので注意が
必要ですね。本人が会いたがらないような
場合は病院などにお見舞いに行くのは
控え、お見舞い品を贈るだけにしたほうが
いいでしょう。
花や食べ物が食べられるようなら果物などが一般的。
あとは入院生活に役立つものが喜ばれるようです。

花は、淡い色で香りの弱いものがいいでしょう。
手入れの心配のないアレンジメントの花かごなども
人気です。

見舞金を持っていく際には、親しさに応じ3000〜10000円
程度の範囲で、4「死」や9「苦」などの金額を避けて持って
いくのが相場のようです。


【具体的例】
花、フラワーアレンジメント、果物、缶詰詰め合わせ など
御見舞

祈御全快
快気祝い 退院後10日前後。 病気が完治した際に、お見舞いを頂いた方にしますが
必ずしなくてはならない。というわけでもありません。
ただ、快気祝いをする人のほうが多いですね。

一般的に、半額〜3分の1程度の品物で、後に残らない物
を選びます。(病気が残らないという意味。)

【具体的例】
砂糖、鰹節、洗剤・石鹸 など
快気祝

快気内祝
香典返し 仏式、神式、キリスト教式で多少異なり下記の
ようになります。

仏式】
四十九日、三十五日を忌明けとして法要を
行い香典を頂いた方、お世話になった方に、
あいさつ状を添えて香典返しの品を贈ります。
【神式】
三十日祭、五十日祭が忌明けとなり、仏式と
同様にあいさつ状と香典返しを贈ります。

【キリスト教式】
本来は、香典返しの習慣はないのですが
1ヶ月後の召天記念日の礼拝、ミサの後で
記念品を贈るケースが増えてきました。
弔電だけ頂いた場合には、香典返しまでする必要は
ありませんので、礼状を出しておけばよいでしょう。

香典返しは、もらった金額の半返し〜3分の1が一般的。
また、品物は、後に残らないものにするのが一般的です。

【具体的例】
タオル、石鹸、お茶など
会社の職場の方やグループへの香典返しは、お菓子や
ティーパックの詰め合わせなどがよいでしょう。


どの宗派でも
大丈夫です。

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